旅日記

2015年6月17日(水)小田井→岩村田→塩名田→八幡→望月へ 23.8km

 しなの鉄道の御代田駅午前9時10分スタート。30分位歩くと、江戸から21番目の小田井宿の本陣跡についた。小田井宿は本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠5軒という小さな宿場であった。まず近くの宝珠院のみごとな枝張りのアカマツ、樹齢300年のシダレザクラを見学した。どちらも御代田町指定の天然記念物だ。宿では、本陣跡(安川家住宅)や連子格子の問屋跡、立派な門構えの問屋跡(尾台家住宅)がみられる。
 しばらく歩くと左側に「鵜縄沢端一里塚」がある。この一里塚は慶長年間(1596~1614年)中山道開通当初に設置されたものだという。その後の道路改修によって街道からはずれてしまい、案内板がなければ「どこが塚の跡?」とわかりづらい。
 街道を歩いていると、りんご畑がときどきみえる。いま、まだ実は3~4cm位だ。さらに歩くと住吉神社の大ケヤキがある。太いたんこぶの根元、そのもとに双体道祖神がある。旧東海道ではみなかったが、この男女の双体道祖神は群馬県、長野県でよくみかけるそうだ。双体道祖神がなぜ両県に多いのかはわからない。この神様に縁結び、夫婦和合、子宝授けを願っているのかもしれない。
 もう岩村田宿(佐久市)についた。ここは内藤家1万5千石の城下町で、本陣も脇本陣もなく、旅籠8軒という宿だった。残念ながら町並みに宿場の面影はなかった。水田をみながら歩くと、また双体道祖神がある。やがて右側に「騎乗の男女二神像」(国重要文化財)を安置している駒形神社に到着した。この境内には、道祖神や男女の性器を表わしている石があり割れ目にはお賽銭がおかれていた。
 すぐ塩名田宿についた。本陣跡、問屋跡、高札場跡などの他に「佐野屋」「丸山煙草屋」「海老屋」などの屋号札がかかっている。この宿場は千曲川の川留めにそなえて、本陣2軒、脇本陣1軒、旅籠7軒があった。いずれにしても小さな宿だ。坂を下ると千曲川がみえてきた。さらに橋を渡ると八幡宿にはいる。塩名田宿と3kmも離れていない。ここも川留めにそなえて、本陣1軒、脇本陣4軒、旅籠3軒があった。いまも本陣跡の門が残っている。静かな町並みをあっというまにすぎた。
 旧道を歩いていると「宮廷貴族の装いをした男女が酒を酌み交わす」双体道祖神があった。これは長野県安曇野地方で発生した道祖神だという。やがて山道を進むと元禄時代の「中仙道道標」がある。道標の文字がよくみえない。表記が「中仙道」になっているのは、「中山道」に統一された成徳6年(1716)以前に建立された道標だからだ。
 瓜生坂の一里塚をすぎると石仏群がある。馬頭観音、双体道祖神もある。雨が降ってきた。もう午後6時をすぎた。宿は、映画「犬上家の一族」(昭和51年)のロケで使われた大正5年(1916)築の井出野屋旅館だ。今晩の宿泊者はひとりだという。

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