双体道祖神

 中山道にはたくさんの石仏石塔群がある。そのひとつに道祖神が峠、村境、辻、分かれ道などにあった。多くは大きな石に「道祖神」と彫られている。防塞の神、夫婦和合の神、子宝・安産の神、厄除けの神、疫病の神、災難よけの神など庶民の願いが込められている。
 中山道、とくに群馬県、長野県で「双体道祖神」が村の路傍、神社などでみられる。男女が対で彫られている道祖神だ。種類も双体並立像、双体祝言像、方組握手像、双体酒器像、陰陽石(男女性器)などいくつもある。高さは普通50~60cm位、年代不明が多い。双体道祖神は、江戸時代から平成の現代までいろいろある。風化で石の彫りがよくわからないのもある。
 双体道祖神は、安中市板鼻、松井田、坂本、佐久市、笠取峠、長和町、塩尻市などでみかけた。人々は路傍の神様に何を祈願したのだろうか。夫婦和合か、安産か、仲直りか、それは神様しかわからない。道中で撮った写真を紹介しよう。

写真で見る双体道祖神


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